サマリウム・コバルト磁石
(2-17系)

サマリウム・コバルト磁石

SmCo永久磁石材料の発見により希土類磁石が様々な分野で幅広く活用されるようになりました。
当社はSmCo磁石及びその応用分野において、永久磁石材料の生産技術及び製造工程を熟知した研究者達が長年の研究開発と試作を積み重ねてまいりました。お客様に最適なSmCo製品の提案や設計を通し、お客様の製品の付加価値を高めることや、コスト削減を目指しております。

当社提供のSmCo磁石はSmCo5(1-5系)とSm2Co17(2-17系)があり、またSm2Co17(2-17系)にはHシリーズ、Tシリーズ、Lシリーズがあります。

サマリウム・コバルト磁石

Sm2Co17(2-17系)Hシリーズ

Sm2Co17(2-17系)材料のキュリー温度は約820℃、温度係数も低く、NdFeBより耐食性に優れ、最大で350℃度程度までの環境でも使用できるため、高温での用途で用いられます。
当社提供Sm2Co17(2-17系)Hシリーズの中で、32H(Br≧1.14T)はすでに安定した品質で量産ができるようになり、35Hの開発にも成功しています。

Sm2Co17(2-17系)Hシリーズ

Hシリーズ減磁曲線(温度変化)

Sm2Co17(2-17系)35Hの温度変化時の減磁曲線
20℃ではBr=1.17T,Hk=1353KA/m

Hシリーズ減磁曲線(温度変化)

Sm2Co17(2-17系)32Hの温度変化時の減磁曲線
20℃ではBr=1.13T,Hk=1396KA/m

Hシリーズ減磁曲線(温度変化)

Sm2Co17(2-17系)Tシリーズ

Sm2Co17(2-17系)Hシリーズは、過酷な環境で使用できるように開発され、高速モーターや複雑な電磁場環境での使用に適していますが、TシリーズSm2Co17は磁石の使用可能温度を350℃から550℃に上げることに成功しました。

使用可能温度
使用可能温度
Tシリーズ磁気特性

Tシリーズ減磁曲線

Sm2Co17(2-17系)T350の温度変化時の減磁曲線
20℃でBr=1.06T、350℃でBH曲線は第二象限で直線になります。

Tシリーズ減磁曲線

Sm2Co17(2-17系)T500の温度変化時の減磁曲線
20℃でBr=1.01T、500℃でBH曲線は第二象限で直線になります。

Tシリーズ減磁曲線

Sm2Co17(2-17系)Lシリーズ

Sm2Co17(2-17系)Lシリーズは温度変化時、BrとBH(max)変動が少いことから、航空、船舶、医療、自動車などの業界に広く用いられています。L22はすでに安定品質で量産しておりBr≥9.5kGs、a(20-60℃)は100ppm以内になっています。

Sm2Co17(2-17系)Lシリーズ

・Lシリーズは磁気安定性に高い要求がある場合に適しています。

・L16からL26まで、残留磁気の可逆温度係数は0.001%から0.025%の間に抑えられています。

Sm2Co17(2-17系)Lシリーズ

Lシリーズ減磁曲線(温度変化)

Sm2Co17(2-17系)L22温度変化時の減磁曲線
20℃でBr=0.95T、20-100℃残留磁気温度係数は-0.01%/℃になります

Lシリーズ減磁曲線 (温度変化)

Sm2Co17(2-17系)L26温度変化時の減磁曲線
20℃でBr=1.03T、20-100℃残留磁気温度係数は-0.01%/℃になります

Lシリーズ減磁曲線 (温度変化)
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